糖尿病管理と合併症に関する試験 (Diabetes Control and Complication Trial: DCCT)
DCCTはアメリカ合衆国国立糖尿病および消化器・腎臓病研究所(National Institute of Diabetes and Digestive and Kidney Diseases: NIDDK)の基金で1983〜1993年に行われた有名な臨床研究です。この研究では血糖値を基準範囲に近くコントロールしていると、糖尿病による眼、腎臓、神経系の傷害の発症、進行が抑制されることが示されました。実際に、血糖値を低く保持すれば、過去の血糖管理がうまくいっていない場合でも同様の効果が見られました。
糖尿病への介入と合併症の疫学 (Epidemiology of Diabetes Intervention and Complications: EDIC)
1993年にDCCTは終了したのですが、参加患者の9%以上についてさらに研究を継続しました。この追加検討は、糖尿病への介入と合併症の疫学(Epidemiology of Diabetes Intervention and Complications: EDIC)と命名され、心臓発作、脳卒中、または手術の適用となる循環器疾患、眼、腎臓、神経系疾患といった糖尿病合併症の発症と予測因子の検討を行いました。
EDICでは、血糖の強化管理と標準管理のQOLへの影響も検討しています。ここでは、強化管理の費用対効果も検討目的としていました。