HemoCue® WBC DIFFシステムを選択した理由を教えてください。
Queen Silviaの小児病院は、2010年にHemoCue WBC DIFFシステムが発売された際にスウェーデンで最初に評価した病院の1つです。すでにこの病院は総白血球が測定できるHemoCue WBCシステムを使用していたので、病院側から総白血球数に併せて5分類を測定できる機器の開発を依頼しました。
Queen Silviaの小児病院の小児救急治療室医長である医師Younis Khalid氏は、2007年以降、救急医療の分野の様々なポジションで働いてきました。HemoCue WBC DIFFシステムを使いはじめたとき、当初戸惑っていた職員も、すぐにこの装置の利点を理解し始めたことを覚えています。
- われわれにとって「時間の節約」は重要な要素であり、これが現在もこのシステムを使い続けている理由です。救急治療室での毎日のワークフローは、大半が「待つ」という付加価値のない時間がたくさん含まれています。大きな利点はこの待ち時間を減らせる可能性があることです、とYounis Khalid氏は述べています。
また、次のようにも述べています。- すべての患者に HemoCue WBC DIFFを使用するわけではありません。場合により、症例によりCRP値も使用します。しかし、HemoCue WBC DIFFシステムを使用すると、約1時間を節約でき、救急治療室の後のワークフローに影響を及ぼします。ベッドの占有率は減少し、最終的に患者の安全性が向上します。今ではこのシステムを稼働できないとき、つまり、マイクロキュベットの在庫を切らし、代わりに検査室に検体を送る必要があるときに、これが歴然となります。
- すると患者の待ち時間が長くなり、救急治療室内で移動する患者の数が増えます。つまり、救急治療室の占有率が高いと患者の安全性が低下します。ですから待ち時間を減らすことは重要なのです。
HemoCue® WBC DIFFシステムはいつ使用されていますか。
小児病院の患者は外科的、内科的治療を受けます。
- 腹部疾患(虫垂炎、便秘および腸間膜リンパ節炎)が当院ERに来院する一般的な理由です、とYounis Khalid氏は述べています。
- 虫垂炎を疑う場合は5分類を迅速に得ることが特に重要です。
HemoCue® WBC DIFFシステムを使用する利点は何ですか?
HemoCueのマイクロキュベットテクノロジーを用いたHemoCue WBC DIFFシステムは使いやすく、5分以内に検査室同等の検査結果を得ることができます。その結果、感染症がウイルス性なのか細菌性なのかを判断し、診察中にすぐに治療法を決定することが可能です。以前はサンプルを検査室に送り、少なくとも1時間、場合によってはもっと長く待っていました。HemoCue WBC DIFFシステムを使用する主な目的は、治療に対する評価のプロセスを迅速化することです。白血球の5分画が得られれば、様々な臨床状況で必要な情報を得ることができます。診断の場で適切な治療を開始することは、患者の待ち時間を短縮し、付き添いの両親により多くの時間を与える可能性があります。